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精神科看護師の1日!精神科看護師は大変なのか?

精神科看護師の1日!精神科看護師は大変なのか?

学生にとって『夏休み』と聞けば嬉しいはずだが・・・
看護学生にとっての夏休みは課題の山

私の場合は、働きながら学校に通っていたので学生時代には全く休みはありませんでした。

休みの日は全て仕事でした。アルバイトをする看護学生もいるとは思いますが課題があったり、
実習の事前学習に追われたり就職説明会や見学会などに忙しい日々を送っているはずです。


課題の中に看護師の魅力についてや現役看護師の仕事などについてのレポートがある人は
私に声をかけてもらえれば可能な限りお答えしますよ!

参考程度に私の普段の仕事内容や魅力について掲載しておきますので
さらに突っ込んだ事が聞きたい人はメールを下さい!

勤務先

精神科病院勤務

医療業界に入って何年か?

20年以上

平均の出勤、帰宅時間

出勤時間7:30 
帰宅時間18:00~19:00

通勤手段

通勤時間

30分~40分

1日の仕事内容

各病棟の管理運営の調整と看護部教育に関する業務
入退院の調整及びベッドコントロール

7:30~8:15

1日の段どり(1日のやる事リスト作成)各書類、提出物などの残務処理
朝は、早目に出勤してゆっくりと段取りをします。
時間に余裕がある時は、看護雑誌や専門書などの読書の時間にも使う事があります。

8:15~12:30

各病棟より夜間帯の報告
病棟ラウンド各病棟の患者状況の把握
各病棟師長とショートミーティング


一般の看護師は、精神科であったても他科と同じように
午前は、バイタル測定や検査、処置、活動のフォロー、与薬、医師の指示を受けたり、
診察の介助などなどそれぞれの業務の間に看護記録や書類の作成などもやります。

13:00

部署・病棟間調整カンファレンス
病院は、医師や看護師の他に精神保健福祉士(PSW)や作業療法士(OT)公認心理師、薬剤師、
管理栄養士、介護士など様々な職種の方が患者さんのために働いているので
各部署などが連携して患者さんや家族への支援ができるように定期的に会議や話し合いが行われます。


病棟カンファレンス
病棟では、患者さんの看護や退院に向けての話し合いが毎日行われています。
患者さんの問題や悩みは尽きる事がありません。
看護師は、どちらかと言うと問題点にばかり目がいく職業人です。
しかし、精神科看護においては問題点ばかりに目を向けていたら行き詰まる事があります・・・
そんな時には、患者さんの『強み』に目を向ける事が大切です。

14:00

各委員会会議(感染、医療安全、業務、接遇など)議事録、会議資料作成、病棟ラウンド
ここには書ききれないくらい、細かい業務が山のようにあります。

16:00

各病棟師長やその日のリーダーより報告受け
管理者としては、その日が無事に終われば全て良しではありません・・・
今日の出来事が未来の大きな問題になる事があるので常に病棟と連携して患者さんのために
情報を管理することが大切になります。

17:00

業務終了
欠勤者などが出れば病棟スタッフの役割を部分的にフォローする事もあれば
各病棟ラウンド中に患者さんから相談されたり各師長の悩みを一緒に考えたりする事に
多くの時間を使っています。

17:00~18:00

各師長合同自主勉強会(毎日ではなく、その時々によって違いますが通常は1週間に1回程度)
スタッフ教育の話題であったり、業務改善、医療安全、感染対策などなど
やらないければいけない事は山のようにあります。

18:00~19:30(20:00)

1日の業務の振り返り翌日の業務予定各書類、提出物などの残務処理自己学習
もちろん用事がある時などは、適当に切り上げて帰る事もあります。
誰かにやらされているわけではありませんので苦になる事はありません。

看護師に必要な資格や力

看護師である以上、最低限の知識や技術は必要ですがそれ以上に、
『優しさ』と『誠実さ』が大切だと思っています。

あなたがもし患者としたら知識が豊富で注射がとっても上手い冷たい看護師と
注射は少し下手だけど、一生懸命にあなたの事を考えてくれる優しい看護師がいたら
どちらに注射をしてもらいたいですか?

注射なら感情はいらないので冷たくても注射が上手な看護師を選ぶからもしれませんが
入院期間中の担当看護師が冷めた機械的な看護師と感じの良い優しい看護師ならどちらがいいですか?

精神科看護師の魅力とやりがい

長期に入院している精神科患者さんの多くの人たちは
精神科の負の歴史を背をって生きている人もいます。


社会背景の影響で長期入院となり、世間がどうなっているのかもわからず
外の世界に出る手段も自信もない患者さんがいるのも事実です。

そのような患者さんに対して、どうしてあげる事も出来ない事もあります。

理想だけを大きく掲げても、患者さんやその家族が望まない方向へと進ませるのは、
医療者としてのエゴとさえ思う事もあります。


教科書通りには全く進まず、日々悩む事ばかりですが
その悩みこそが精神科看護師としてのやりがいや魅力なのかもしれません。

看護師が今の社会的な位置づけがあるのも現代看護の基礎を築きあげたナイチンゲールの意志が
今もなお受け継がれているからだと思います。


私個人では、たいした力もなく、何も出来ないかもしれませんがナイチンゲールの意志は、
私の出来る範囲で次世代へと引き継ぐ準備をしていきたいと思います。

看護師の仕事で大変な点、苦労する点

看護師は、多くの人から感謝されとてもやりがいのある仕事であるが
医療の世界は、日々変化が早いのでそれについていけるように意識していかなければいけないこと。


管理者としては、組織が大きい看護部をまとめる事。
思いが同じ人ばかりでないため時には衝突することも・・・
男性の看護師が増えてきたとは言え、まだまだ女性の多い世界です。
気を使う事もあるのが現実・・・

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